XMedia Recodeでmp4ファイルに変換する時のおすすめ設定5パターン
「XMedia RecodeでMOVファイルをmp4に変換したいけど、どういう設定にしたら良いのか分からない」というあなたへ、私が実際に使っている設定を目的・用途別に5パターン紹介します。あなたの目的にぴったりの設定がきっと見つかりますよ。
↓オススメの5パターンです。クリックで各設定方法へジャンプします。
パターン | 目的 | 画質 | ファイルサイズ | 補足 |
---|---|---|---|---|
パターン1 永久保存 |
画質劣化なしでMOV→MP4に変換する | ★★★★★ | 元と同じ | MP4に変換するだけ |
パターン2 高画質保存 |
高画質のままファイルサイズを少し小さくする | ★★★★ | 元の1/2 | あまり使わないかも |
パターン3 汎用バランス |
キレイめ画質でファイルサイズをそこそこ小さくする | ★★★ | 元の1/5 | 迷ったらこれオススメ |
パターン4 ファイル縮小 |
画質はギリ。ファイルサイズをとにかく小さく | ★★ | 元の1/10 | ネット動画はこれで十分 |
パターン5 解像度変更 |
画質は変えずに解像度を下げたい | – | 解像度による | 元動画の解像度が大きすぎるときに |
↓画質の比較です画像クリックで原寸画像が開きます。よーく見比べてください。ぱっと見はどれも同じ印象ですが、背景の雑草などを見比べると画質の差がわかります。
パターン1:画質劣化なしでMOV→MP4に変換する
結婚式や子供の入学式など「永久保存したい大切な動画」を、画質を劣化させずにデータ形式だけ変換したい場合のおすすめ設定です。
特徴>
- 画質★★★★★
- 〇最高画質で劣化なし!
- ×データ変換時間が長い(めやす:元動画の再生時間×6)
- ×ファイルサイズが小さくならない(元動画とおなじ程度のサイズ)
パターン1の設定方法
形式タブの設定
プロファイルを「カスタム」、形式を「MP4」、ファイル拡張子を「mp4」に設定します。
映像(一般)タブの設定
レート制御モードを「品質」、品質を「1」に設定します。
音声トラック1(一般)タブの設定
ソースの音声情報が記載されているのを確認してください。
そしてサンプルレートをソースと同じ値、チャンネルをソースと同じ値、レート制御モードを「平均ビットレート」、ビットレートをソースと同じ値にします。
元動画ファイルのプロパティを確認
元動画ファイルを右クリック→「プロパティ」→「詳細」タブの中に記載されている「データ速度」を確認します。
映像(レート制御)タブの設定
VBVバッファサイズとVBV最大ビットレートに、④で確認した元ファイルの「データ速度」と同じ値を入力します。
以上でパターン1の設定は完了です。「+リストに追加」→「エンコード」を押すと、動画の変換が始まります。変換にかかる所要時間のめやすは、動画の再生時間×7です。
パターン2:高画質のままファイルサイズを少し小さくする
元動画ファイルのサイズが大きすぎて困る、ファイルサイズを小さくしたいけど、高画質がいい。という欲張りさんなあなたにおすすめの設定です。
特徴
- 画質★★★★
- 〇画質はすごく良い(ホントに劣化してるの?と思う高画質w)
- 〇ファイルサイズを元動画の約半分に減らせる
- ×データ変換時間が長い(めやす:元動画の再生時間×5)
パターン2の設定方法
形式タブの設定
プロファイルを「カスタム」、形式を「MP4」、ファイル拡張子を「mp4」に設定します。
映像(一般)タブの設定
レート制御モードを「品質」、品質を「1」に設定します。
音声トラック1(一般)タブの設定
ソースの音声情報が記載されているのを確認してください。
そしてサンプルレートをソースと同じ値、チャンネルをソースと同じ値、レート制御モードを「平均ビットレート」、ビットレートをソースと同じ値にします。
元動画ファイルのプロパティを確認
元動画ファイルを右クリック→「プロパティ」→「詳細」タブの中に記載されている「データ速度」を確認します。
映像(レート制御)タブの設定
VBVバッファサイズとVBV最大ビットレートに、④で確認した元ファイルの「データ速度」×0.5の値を入力してください。
以上でパターン2の設定は完了です。「+リストに追加」→「エンコード」を押すと、動画の変換が始まります。変換にかかる所要時間のめやすは、動画の再生時間×5です。
パターン3:キレイめ画質でファイルサイズをそこそこ小さくする
画質は結構良いままファイルサイズをかなり小さくできるので使い勝手が良いです。おすすめの設定です。
特徴
- 画質★★★
- 〇画質はけっこう良い(よーく見てやっと劣化が分かる程度)
- 〇ファイルサイズを元動画の1/5に減らせる
- ×データ変換時間がやや長い(めやす:元動画の再生時間×4)
パターン3の設定方法
形式タブの設定
プロファイルを「カスタム」、形式を「MP4」、ファイル拡張子を「mp4」に設定します。
映像(一般)タブの設定
レート制御モードを「品質」、品質を「1」に設定します。
音声トラック1(一般)タブの設定
ソースの音声情報が記載されているのを確認してください。
そしてサンプルレートをソースと同じ値、チャンネルをソースと同じ値、レート制御モードを「平均ビットレート」、ビットレートをソースと同じ値にします。
元動画ファイルのプロパティ
元動画ファイルを右クリック→「プロパティ」→「詳細」タブの中に記載されている「データ速度」を確認します。
映像(レート制御)タブの設定
VBVバッファサイズとVBV最大ビットレートに、④で確認した元ファイルの「データ速度」×0.2の値を入力してください。
以上でパターン3の設定は完了です。「+リストに追加」→「エンコード」を押すと、動画の変換が始まります。変換にかかる所要時間のめやすは、動画の再生時間×4です。
パターン4:画質はギリ。ファイルサイズをとにかく小さく
画質は見れるレベルをギリギリ保ちつつ、ファイルサイズをとにかく小さくしたい場合に使う設定です。これ以上サイズを小さくすると視聴が厳しくなります。
↑変換後の画質
特徴
- 画質★★
- 〇ファイルサイズを元動画の1/10に減らせる
- 〇データ変換時間はやや短め(めやす:元動画の再生時間×3)
- ×画質が劣化する(視聴には十分耐えられるがキレイとはいえない)
パターン4の設定方法
形式タブの設定
プロファイルを「カスタム」、形式を「MP4」、ファイル拡張子を「mp4」に設定します。
映像(一般)タブの設定
レート制御モードを「品質」、品質を「1」に設定します。
音声トラック1(一般)タブの設定
ソースの音声情報が記載されているのを確認してください。
そしてサンプルレートをソースと同じ値、チャンネルをソースと同じ値、レート制御モードを「平均ビットレート」、ビットレートをソースと同じ値にします。
元動画ファイルのプロパティ
元動画ファイルを右クリック→「プロパティ」→「詳細」タブの中に記載されている「データ速度」を確認します。
映像(レート制御)タブの設定
映像(レート制御)タブを開き、VBVバッファサイズとVBV最大ビットレートに、④で確認した元ファイルの「データ速度」×0.1の値を入力します。
以上でパターン4の設定は完了です。「+リストに追加」→「エンコード」を押すと、動画の変換が始まります。変換にかかる所要時間のめやすは、動画の再生時間×3です。
パターン5:画質は変えずに解像度を下げたい
動画の縦横のサイズを小さくする場合の設定です。元動画の解像度を落としたい場合に使えます。画質は落とさない設定にしていますが、画素数が減るため、大きな画面で拡大表示すると荒く見える場合があります。
特徴
- 〇縦横サイズを小さくした分だけファイルサイズも小さくなる
- ×拡大すると荒い
パターン5の設定方法
形式タブの設定
プロファイルを「カスタム」、形式を「MP4」、ファイル拡張子を「mp4」に設定します。
映像(一般)タブの設定
レート制御モードを「品質」、品質を「1」に設定します。
音声トラック1(一般)タブの設定
ソースの音声情報が記載されているのを確認してください。
そしてサンプルレートをソースと同じ値、チャンネルをソースと同じ値、レート制御モードを「平均ビットレート」、ビットレートをソースと同じ値にします。
元動画ファイルのプロパティ
元動画ファイルを右クリック→「プロパティ」→「詳細」タブの中に記載されている「データ速度」を確認します。
クロップ/レビュー タブの設定
クロップ/レビュー タブを開き、解像度の欄に任意の幅と高さを入力してください。
映像(レート制御)タブの設定
VBVバッファサイズとVBV最大ビットレートの欄に、④で確認した元ファイルの「データ速度」 × 元ファイルの画素数 ÷ 変換後の画素数の値を入力します。
画素数は、画素数=幅×高で計算してください。
以上でパターン5の設定は完了です。「+リストに追加」→「エンコード」を押すと、動画の変換が始まります。
所要変換時間は解像度によります。例えば、幅と高さを元動画の半分にする場合、変換時間めやすは再生時間×2です。
- 公開:
- 更新: